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官庁関連のデザイン案件で注意すべき5つのポイント

官庁は、公的機関は施設であるため、利用者や市民に対する誠実さや公正さをイメージするデザインを心掛ける必要があります。また、身体的バリアフリーや視覚的バリアフリーなど、多様な人々のニーズに応える配慮が必要です。この記事では各省庁様、都庁・県庁様などの発注担当者様が発注をする際に気を付けるべき5つのポイントをまとめさせて頂きました。パンフレット、リーフレット、チラシ、動画など様々なデザインに共通するポイントとなりますので、参考にして頂ければと思います。

POINT-1 公共性を意識したデザイン

公共性を意識したデザインとは、国民や市民に対して、誠実さや公正さをイメージさせるデザインのことを指します。公共施設や官庁のデザインは、多くの人が利用するため、国民や市民の生活や安全に関わるものとなります。そのため、利用者に対する誠実さや公正さを印象づけるデザインが求められます。

例えば、公共交通機関の駅舎やバス停のデザインには、利用者に親しみやすいイメージを与えることが求められます。また、官庁のロゴマークやサインには、信頼性や公正さをイメージするデザインが必要です。

公共性を意識したデザインは、利用者にとって分かりやすく、親切な印象を与えることができます。また、公共施設や官庁のデザインは、国民や市民にとって身近なものであり、社会的な信頼性を高めることにもつながります。

POINT-2 シンプルで分かりやすいデザインを目指しましょう

官庁は、多くの人が利用するため、シンプルでわかりやすいデザインが必要です。多くの情報や機能が詰まった複雑なデザインは、利用者にとって混乱を招くことがあります。シンプルで分かりやすいデザインを実現するための一般的な原則をご紹介させて頂きます。

1.視覚的に整合性のあるデザインにすること

全体的に一貫性があり、デザインの要素が調和していることが重要です。色やフォント、アイコン、画像などの要素を選ぶ際には、一定の基準を設けて一貫性を保ちましょう。

2.不要な要素を排除すること

デザインには不要な要素を取り除くことが重要です。余分な情報や機能があると、ユーザーにとって混乱を招きます。必要最小限の要素だけを使うことで、シンプルなデザインを実現しましょう。

3.読みやすいフォントを使うこと

フォントは、読みやすく分かりやすいものを選ぶことが重要です。小さすぎる、難解な書体、色の組み合わせなど、読みやすさを損なう要素は避けるようにしましょう。

4.色の使い方に気をつけること

色は、デザインにおいて非常に重要な役割を果たします。ただし、色を使う際には、過剰に使うとデザインを複雑にしてしまう可能性があります。適切な色を使い、一定の基準を設けることが重要です。

5.レイアウトを簡潔に保つこと

レイアウトは、ページ内での情報の配置や分布を示すものです。簡潔なレイアウトを採用することで、ユーザーが必要な情報に簡単にアクセスできるようになります。

POINT-3 カラーリングにも注意!

官庁のカラーリングは、公式的な雰囲気を出すことを意識した上で、国や自治体のイメージカラーを取り入れることが多いです。しかし、カラーの使いすぎや誤った配色は、不適切なイメージを与えることがあるため、注意が必要です。さらに官庁のデザインにおいては、動きやすさが求められます。そのため、明るく軽快なカラーリングを採用することが多く、活気と信頼感を与える配色が求められます。ただし、過剰な派手さや複雑さは避け、シンプルでクリーンなデザインを心がけることが大切です。

また、官庁にもブランドカラーがあり、そのカラーリングを確立することが大切です。ブランドカラーを明確に定めることで、一貫性のあるデザインを作り出すことができます。また、ブランドカラーは広告やマーケティングにおいても有効に活用することができます。

例えば、環境省の場合は緑色を使用することが多く、福祉関連の官庁では青色を使用することが多いです。目的やコンセプトに合わせたカラーリングを選ぶことで、コミュニケーション効果を高めることができます。

POINT-4 アクセシビリティに配慮しましょう

官庁の施設やウェブサイトには、障害を持つ人や高齢者などの利用者も含まれます。そのため、バリアフリーを意識したデザインや、アクセシビリティに配慮したコンテンツの提供が必要です。下記に守るべき3つのアクセシビリティのポイントをまとめさせて頂きました。

1.視覚的なアクセシビリティ

視覚障がい者に対しては、文字や画像のコントラストを十分に考慮し、大きさや明暗などに適切な配慮を行う必要があります。また、色の使い方にも注意し、情報の理解に必要なアイコンや図形を適切に配置することも大切です。

2.聴覚的なアクセシビリティ

聴覚障がい者に対しては、音声ガイダンスや字幕、手話通訳などの提供を行う必要があります。また、騒音などによって周囲の音が聞こえにくい人々に対しても、十分な配慮が必要です。

3.身体的なアクセシビリティ

身体障害者にとって、デザインの使いやすさは非常に重要です。たとえば指先の動きに制限のある人にとっては、小さなボタンや操作が難しい場合があります。

これらのアクセシビリティを考慮したデザインは、障がいのある人々だけでなく、高齢者や妊娠中の女性、小さな子どもなど、様々な人々の利用を容易にすることができます。官庁は公共機関であり、誰もが利用しやすいデザインが求められます。

POINT-5 適切なフォントと文字サイズを使用すること

官庁のデザインには、公式文書やWebサイト、ポスターなど様々な媒体がありますが、適切なフォントと文字サイズはそれぞれの媒体によって異なります。以下は一般的な指針ですが、実際には各官庁のデザインマニュアルや規定に従って適切なフォントと文字サイズを選定することが重要です。

【公式文書】

公式文書では、一般的に明朝体やゴシック体が使用されます。文字サイズは10〜12ポイントが一般的で、行間は1.5倍から2倍の間で設定されます。また、見出しの文字サイズは本文より大きく、段落のはじめには字下げを設定することが一般的です。

【Webサイト】

Webサイトでは、可読性の高いサンセリフ体が一般的に使用されます。文字サイズは16ポイント以上が一般的で、行間は1.2倍から1.5倍の間で設定されます。また、見出しの文字サイズは本文より大きく、ボールドやカラーなどで視覚的に強調されることが一般的です。

【ポスター】

ポスターでは、視認性の高いサンセリフ体や太字のゴシック体が使用されます。文字サイズはポスターのサイズや配置場所によって異なりますが、一般的には見やすさを考慮して大きめのサイズを選ぶことが一般的です。また、ポスターによっては、文字の重なりを防ぐために行間を広く設定することもあります。

以上のように、官庁のデザインにおいては、使用する媒体や目的に応じて適切なフォントと文字サイズを選定することが重要です。また、一貫性のあるデザインを維持するために、官庁のデザインマニュアルや規定を参考にすることも大切です。

上記のようなポイントを抑えることで官庁は国民や市民に対して、誠実さや公正さをイメージするデザインを提供する事が可能となります。パンフレットやチラシ、ホームページなどを企画する際の参考にして頂ければと思います。

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